エンパワメント支援により、人権侵害が起こらない社会をめざす

世界の多くの国で、過酷な人権侵害を受けている人たちの多くが「人権」とは何かすら知る機会を奪われています。私たちは人権侵害をなくしたいと考え行動する人々に、日本から講師を派遣して、「人権」に関するトレーニングとサポートをおこない、その国に生きる人々が人権状況を改善するためのエンパワメントを支援します。

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【事例】法律学校「ピースローアカデミー」

国際的に確立された人権基準や諸外国における人権保障の制度、法律を教える活動を現地NGOとともに展開しました。活動を開始した当時ミャンマーでは、人権や自由を求める活動が抑圧され、「人権」という言葉さえ使えず、民主化の希望はありませんでした。
ミャンマー(ビルマ)の民主化を支援するため、タイ・ビルマ国境付近に設立された法律学校「ピースローアカデミー」を2007年からサポートしました。2007年以降、ピースローアカデミーは、少数民族、女性を含めた80人余の卒業生を三期輩出、次世代の民主化を担うリーダーとして成長しました。民主化が進みつつある今、卒業生の多くは帰国し、人権・民主化の最前線で活動しています。
2014年以降、ミャンマー国内での人権教育活動を開始し、ヤンゴン弁護士会と連携して国際人権法や人権活動に関するセミナーを弁護士や市民対象に開催。日本から年間10名ほどの講師を派遣して教育を行いました。
このほか、東北アジア地域の人権NGOのトレーニングや、中国の人権活動家、実務家に対する人権トレーニングなどを実施してきました。

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事務局長 伊藤和子による、ミャンマー政策担当者への人権セミナー

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ピースローアカデミー卒業式の様子

政策提言によって働きかけ、変化をもたらす。

人権侵害の当事者である政府や企業などに対し、人権侵害の停止、人権問題の解決を求めて政策提言し働きかけます。国連の協議資格を有するNGOとして、国連の意思決定にも影響を与えてきました。

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【事例】「ビルマ女性国際法廷」、カンボジア「被害者に正義を」

ミャンマーでは軍事独裁政権下の深刻な人権侵害に対し2007年以降、日本政府、欧米諸国や国連人権高等弁務官事務所等に働きかけを行い、現在の民主化の実現に貢献しました。また、「ビルマ女性国際法廷」の開催をサポートし、軍事政権による女性に対する暴力が極めて深刻であることを世界にアピールし注目されました。
カンボジアで1970年代後半に政権を取ったクメール・ルージュは多くの市民・知識層を虐殺、拷問するなど、重大な人権侵害を行いました。ヒューマンライツ・ナウはカンボジア社会の平和構築の為に被害者の視点から支援をしてきました。特別法廷への被害者参加を求める提言書「被害者に正義を」を発表しアドボカシーを展開した結果、現在では法廷に多くの被害者が当事者として参加し、人々が人権侵害に過去について沈黙を破り、語り始めています。

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国連人権理事会の様子

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